百物語

学校の怪談|東京都

階段の一段多い怪談

伝承の範囲

東京都内の学校全般。夜間・放課後の校舎を舞台にした七不思議の定番

記録の扱い
伝承・都市伝説として記録
参照情報
2
最終確認
2026-07-09

一段、二段、三段——放課後、誰もいなくなった校舎の階段を一人で降りるとき、頭の中で段数を数える子は多い。数え終えて踊り場に立つと、覚えていたはずの総数と合わない。一段、どこかで紛れ込んでいる。

「七不思議」の一項目として語られるときは、まずその学校の本当の段数が前置きされる。「うちの階段は全部で十七段のはずなのに、夜数えると十八ある」というふうに。実際に数えてみた、複数人で数えたのに全員の答えが割れた、という「検証済み」を強調する語り口が好まれた。

多い一段は最後の踏み板に現れるとする子もいれば、途中のどこかに紛れているから毎回位置が違うのだと言う子もいる。降りるたびに一段増えていき、いつまでも一階にたどり着けなくなるという、より重い型を語る学校もあった。逆に、最後の一段を踏むとその場から姿が消えるのだと結ぶ子もいて、増えるか消えるか、学校によって結末は分かれる。

数え間違いだと言われればそれまでの話だ。それでも、階段という毎日踏んでいるはずの場所の段数が信じられなくなる瞬間は、七不思議のどの話よりも足元から効いてくる。

初出・流布時期(推定含む)

1980〜90年代に「学校の七不思議」の一つとして全国に普及

類話・バリエーション

  • ・数えると必ず1段多い型
  • ・降りると1段増える型
  • ・最後の一段を踏むと消える型

出典・参照

伝承の実在・流布を確認した日: 2026-07-09

本記事の内容は伝承・都市伝説を基にした読み物です。特定の実在個人・実在団体を指すものではありません。