百物語

ネット怪談|東京都

赤い部屋

伝承の範囲

インターネット全般。2003〜2004年に日本のウェブ全体に広まった閲覧型ネット怪談

記録の扱い
伝承・都市伝説として記録
参照情報
2
最終確認
2026-07-09

あるページを開いていると、突然ポップアップが立ち上がる。「あなたは赤い部屋が好きですか?」——閉じるボタンを押しても消えない。その問いに答えてしまった者は、次の日には死んでいるのだという。2003年に公開されたこのFLASH作品は、東京はじめ全国のパソコン利用者の間であっという間に噂になった。

翌2004年、さいたま市で起きた中学生による殺人事件の報道で、加害者がこの作品に言及していたとされる情報が流れた。実際にどこまで作品への言及があったのかは報道の解釈が分かれるところだが、この一件をきっかけに「赤い部屋」は検索してはいけない言葉としての地位を不動のものにした。

それまでの怪談は人から人へ、口伝えで広まるものだった。だがこの話は違う。見ることそのものが呪いへの参加になり、URLを他人に送った者まで巻き込まれるとされた。リンクという仕組みそのものを媒介にした点が、それ以前のどの怪談とも異なっていた。

当時を知る世代には「友達に見せられて震えた」「怖くてしばらくパソコンを開けなかった」という記憶を持つ人が今も少なくない。フラッシュ全盛期という一時代の空気ごと閉じ込められた、初期インターネット文化の生き証人のような話である。

初出・流布時期(推定含む)

2003年にFLASH作品として公開。2004年に報道を通じて「検索してはいけない言葉」として広く認知

類話・バリエーション

  • ・ポップアップが閉じられない型
  • ・見てしまったら終わり型
  • ・URLを踏んだ者が死ぬ型

出典・参照

伝承の実在・流布を確認した日: 2026-07-09

本記事の内容は伝承・都市伝説を基にした読み物です。特定の実在個人・実在団体を指すものではありません。