ネット怪談|東京都
ひとりかくれんぼ
伝承の範囲
特定の場所を持たない儀式型ネット怪談。2007年以降に2ちゃんねる発で全国に拡散
- 記録の扱い
- 伝承・都市伝説として記録
- 参照情報
- 2件
- 最終確認
- 2026-07-09
ぬいぐるみの腹を開き、米と自分の爪を詰めて糸で縫い閉じる。深夜0時、浴槽に水を張り、ぬいぐるみに名前を付けて「最初の鬼はお前だ」と三回唱えてから沈める。目を閉じて数を数え、見つけたら塩水をかけて終わる——2007年4月18日、2ちゃんねるのオカルト板にこの手順が投稿されると、瞬く間に全国へ広まった。
「ひとりかくれんぼ」は、手順どおりに行えば本当に何かが起きると主張する参加型の怪談だ。投稿直後から「やってみた」という報告が相次ぎ、それがさらに知名度を押し上げていった。
終わらせ方を誤ると霊が居着くという注意書きも、この過程で付け加えられていったものらしい。
東京では、深夜の集合住宅で実践したという体験談が目立つ。ぬいぐるみが位置を変えていた、自分以外の足音が聞こえた、水に沈めたはずのぬいぐるみが浮いてこなかった——壁越しの生活音や眠気による錯覚で説明できそうな部分もあるが、「手順を踏んだ上で起きた」という前提がその体験を怪異に変える。
自分で試し、自分で確かめる。この能動性こそが、掲示板の実況文化と結びついて独自の広まり方を生んだ理由だろう。確かめようとする行為そのものが、体験を作り出してしまう。