ネット怪談|北海道
道産子怪談まとめスレ
伝承の範囲
2ちゃんねる(現5ちゃんねる)の北海道板・オカルト板等。2000年代初頭から蓄積
- 記録の扱い
- 伝承・都市伝説として記録
- 参照情報
- 2件
- 最終確認
- 2026-07-09
広大な農地を切り開いた一本道、視界を奪う吹雪——北海道の地理と気候はそのまま、ネット怪談の舞台装置になる。2000年代にインターネットが普及すると、匿名掲示板の「道産子怪談まとめ」といった形で、こうした条件を生かした話が大量に書き込まれるようになった。
繰り返し語られた型のひとつが、深夜の農道での体験談だ。一面の農地の中を貫く一本道を車で走っていると、ライトの届く先に人影が立っている。速度を落として近づくと消え、また走り出すとルームミラーの中に映っている——この繰り返しが、多少の違いはあれど道内各地の地名を変えながら投稿され続けてきた。人家のない長い直線道路という地形が、この話に独特の孤立感を持たせている。
もう一つの型は、吹雪で視界がほぼゼロになった際、除雪車の後ろについて走っていたはずが、気づけば車が消えていて、自分だけが見知らぬ場所に立っていたというものだ。遭難に近い体験が怪異として語り直されたとも取れるが、これが繰り返し投稿されることで北海道型の怪談として定着していった。
投稿サイトには今もこの種の話が書き込まれ続けている。恐怖は特定の一点にあるのではなく、広大な大地そのものに広く薄く行き渡っている。