ネット怪談|北海道
リヤカーおばさん
伝承の範囲
北海道内の国道・道道。特定路線は定まっていない
- 記録の扱い
- 伝承・都市伝説として記録
- 参照情報
- 2件
- 最終確認
- 2026-07-09
時速八十キロで走る車のルームミラーに、リヤカーを引いた老女が映り込む。本州で語られる「ターボばばあ」は自動車に並走して追いかけてくる存在として知られるが、北海道版はいくぶん様子が違う。深夜の国道の端を、リヤカーを引きながら同じ速度で歩き続ける老女——彼女は追いかけてくるわけではなく、ただ並んで歩いているだけだ。ミラー越しに見ると、笑っているという。
積極的に襲ってくるわけでもないのに、なぜかこの「同行するだけ」という設定が本州型より不気味だと語られてきた。何百キロも続く直線道路という北海道の地形が、この話に独特のリアリティを与えているという指摘もある。過疎化が進む農村部の深夜の一本道という舞台設定も、話の定着を後押ししてきた。
DVD作品「呪いのご当地都市伝説~北海道・東北編~」にも地域型の怪談として収録され、記録として残っている。ネットの怪談投稿サイトには今も北海道型を名指しした体験談が散見され、スマートフォンを介して若い世代にも伝わり続けている。自動車社会として発達した北海道の深夜の国道は、今も新しい体験談を生み出す舞台であり続けている。