学校の怪談|京都府
廃校プールに潜む手——京の学校七不思議
伝承の範囲
特定の学校には紐付かない。1990年代に全国の小中学校で広まった七不思議の一形態。京都でも複数の学校で語られてきた
- 記録の扱い
- 伝承・都市伝説として記録
- 参照情報
- 2件
- 最終確認
- 2026-07-09
プールの授業中、水を掻く足に何かが触れた気がして振り返る。誰もいない。京都の学校でも、こうした感覚から始まる怪談が一九九〇年代のはじめから語られてきた。
一番多く聞かれる型はこうだ。泳いでいる最中に水中から手が伸びてきて足首を掴まれる。抗って泳ぎ続け、プールから上がったあとに足首を見ると、指の形をした痕が残っている。あるいは、プールの底を覗き込んだときに、こちらを見上げる子どもの顔があった、という話もある。
これらの話にはたいてい「以前ここで誰かが溺れた」という前提がついて回る。実際の水難事故と結びついている場合もあれば、話が先に生まれて事実であるかのように語られる場合もあるだろう。放課後のプールサイドで友人にそっと耳打ちされる形でこの話は広まり、聞いた側の記憶に長く残った。
京都市内では、廃校になった旧校舎に水を抜いたプールだけが残されている例がいくつかある。空になったコンクリートの水槽は、昼間に見てもどこか据わりが悪い。かつて泳いでいた子どもたちの声が消えたそのそばで、この手の話は今も細々と語られている。