ネット怪談|京都府
ひとりかくれんぼ——近畿発祥のネット怪談
伝承の範囲
特定の場所に紐付かない儀式系ネット怪談。近畿地方(京都・大阪・兵庫)を発祥地とする説が有力とされる
- 記録の扱い
- 伝承・都市伝説として記録
- 参照情報
- 2件
- 最終確認
- 2026-07-09
「今からひとりかくれんぼやる」——2007年4月、2ちゃんねるのオカルト超常現象板にそんな書き込みが立った。綿と米、爪を詰めた人形に自分の血を染み込ませ、塩水を張った浴槽に沈め、家中の電気を消してかくれんぼを始める。リアルタイムの実況形式で進行するスレッドを、読者は固唾を飲んで追いかけた。
この儀式の発祥地として名前が挙がるのが、京都を含む近畿地方だ。もともとは関西や四国の一部でコックリさんと並んで語られていた遊びだったとも言われるが、真偽は定かでない。
ある大学のサークルが都市伝説の伝播実験として意図的に流したという説も根強く残っており、起源のはっきりしなさがかえって話に神秘性を与えている。
書き込みが一つ増えるたびに、新しい体験者が呼び込まれ、話はそのぶん厚みを増していった。人形が動いていた、声が聞こえた、終わらせる言葉を唱えたのに人形が戻ってこなかった——こうした報告が積み重なり、「絶対にやってはいけない」という共通認識が形成されていく。
場所でも人物でもなく、行為の手順そのものが怪異の核になっている。だからこそどこへでも持ち運べる、現代型の怪談として広まったのだろう。