百物語

都市伝説|東京都・豊島区

池袋サンシャインと巣鴨プリズン

伝承の範囲

池袋サンシャインシティ(旧巣鴨拘置所跡地)周辺。公共施設の歴史に基づく広く知られた怪談

記録の扱い
伝承・都市伝説として記録
参照情報
2
最終確認
2026-07-09

買い物客で賑わうビルの地下に、かつて刑場があったと聞かされて驚かない人はいないだろう。池袋のサンシャインシティが建つ土地は、大正期に開設された巣鴨の監獄がそのルーツで、戦後は連合国に接収されて「巣鴨プリズン」と呼ばれた。1948年、東京裁判で有罪となった七名の死刑がここで執行されている。

施設が役目を終えてビルが建った後、夜間の納品作業をしていた従業員が「軍服姿の人影が壁の中へ消えていくのを見た」と話すようになった。地下通路やエレベーターの中で説明のつかない体験をしたという話も、いくつかの媒体で紹介されてきた。

この手の話が広まった背景には、跡地の来歴がそれなりに知られていたという事情がある。開業当時から現地の歴史を扱った記事や書籍があり、「あのビルの下には何があったのか」という共通の前提があったからこそ、怪異が積み上がりやすかった。

ビルの近くには処刑者を悼む碑が置かれている。「ラップ音がした」「人ではない影を見た」という話は、この一角についても繰り返し伝えられてきた。碑という具体物があることで、「ここには何かある」という感覚が形を持ちやすくなったとも言える。

公共の歴史がはっきりしていて、今も現役の商業施設であること。そのねじれた組み合わせが、この話を私有地への詮索に向かわせない、ある種の健全さを保たせている。日常の売り場と土地の来歴との落差こそが、この怪異を支え続けている土台だ。

初出・流布時期(推定含む)

サンシャインシティの前身である巣鴨プリズンでの絞首刑執行(1948年)に関連。開業後から語られ始めた

類話・バリエーション

  • ・地下に旧施設の痕跡が残る型
  • ・軍服の人影が壁に消える型
  • ・エレベーターに乗ってくる型

出典・参照

伝承の実在・流布を確認した日: 2026-07-09

本記事の内容は伝承・都市伝説を基にした読み物です。特定の実在個人・実在団体を指すものではありません。