都市伝説|東京都
首なしライダー
伝承の範囲
東京都内の夜間道路全般。青梅市周辺でも語られる。1974年以降に全国へ普及
- 記録の扱い
- 伝承・都市伝説として記録
- 参照情報
- 2件
- 最終確認
- 2026-07-09
夜道を猛スピードで走り抜けるバイクに、乗り手の首がない——1970年代後半、この話は東京近郊にも伝わり、青梅市周辺の国道や環状線の夜間区間がたびたび舞台として名前を挙げられた。
筋書きはおおむね共通している。道に張られたロープかピアノ線にライダーが突っ込み、首を失ったまま束の間走り続けた。その霊が夜ごと同じ道を走り、近づく者を同じ目に遭わせる。「命日の夜にだけ現れる」という縛りがつく型もある。
この話が日本で広まった裏には、1974年に公開された海外のオートバイ映画の存在が指摘される。首を切断する場面が観客に強く残り、各地で実際にあったバイク事故の噂と結びついていったとされる。
1984年、東京都葛飾区の公園でバイクに乗った少年がロープに引っかかって転倒死する事故が実際に起きた。この一件が「首なしライダーは実話だ」という語りを再び勢いづかせ、事実と伝聞の見分けを付きにくくした。報道された出来事が話の中に取り込まれていく、この手のいきさつはよくあるパターンだ。
今も夜道で後ろからバイクが迫ってきて、乗り手の上半身が見えなかったという話は途切れない。街灯の加減や一瞬の見間違いで説明のつく体験が、そのつど怪異として語り直されてきたのだろう。