百物語

トンネル・山・廃墟|大阪府

妙見山のしおき場

伝承の範囲

大阪府能勢町・妙見山(のせでんの妙見の森ケーブルが通じる山岳公園エリア)近傍の「しおき場」史跡。公共の山林内

記録の扱い
伝承・都市伝説として記録
参照情報
2
最終確認
2026-07-09

北極星への信仰で知られる日蓮宗の霊場、妙見山は大阪府豊能郡能勢町にある。かつては麓からケーブルカーとリフトを乗り継いで登れたが、妙見の森の関連施設は2023年12月3日に営業を終了した。しかしこの山には、観光案内には出てこない史跡がひとつある。「しおき場」と呼ばれる江戸時代の処刑場跡である。

地元では「地獄谷」「生首谷」という地名でも伝わり、打ち首が行われていた場所とされる。単なる刑罰執行の場というだけでなく、無実の者が処刑された可能性も否定できないという見方があり、それがこの土地の伝承に重みを与えている。今も石碑が残り、史跡として記録されている。

近年、山を訪れる登山者やハイキング客の中に、山中で人の気配や声を感じたと話す人がいるという。野間トンネル方面へ延びる道を夜間に歩くのは避けたほうがよいというのが、地元での言い伝えだ。霊的な証拠があるわけではないが、処刑場という来歴を持つ土地に対して何かしらの感覚を覚える人が多いのは事実だろう。能勢電鉄は営業終了後の妙見の森の施設・敷地内への立ち入りを認めていない。古い観光案内を現在の利用許可と取り違えず、現地の規則に従う必要がある。