都市伝説|兵庫県・姫路市
姫路城・お菊井戸
伝承の範囲
姫路城上山里丸に残る井戸。城内の公式見学ルートで播州皿屋敷の伝説地として案内される
- 記録の扱い
- 伝承・都市伝説として記録
- 参照情報
- 2件
- 最終確認
- 2026-07-14
姫路城の上山里丸には、播州皿屋敷のお菊が投げ込まれたと伝わる井戸がある。家宝の皿をめぐる陰謀に巻き込まれ、責め殺されたお菊が、夜ごと井戸から現れて一枚、二枚と数える。九枚まで数えたところで足りない一枚を嘆くという筋は、江戸の番町皿屋敷など各地の型と響き合う。どの土地が原型かを一つに決めることは難しいが、姫路城では公式見学ルートに伝説の井戸が組み込まれ、城の歴史と芸能の記憶をつないでいる。井戸そのものを事件の物証とみなすのではなく、女性の無念を語る物語が舞台芸術を通じて全国化し、再び実在の城へ根を下ろした例として読むことができる。
なお、確認できる地形や施設の来歴と、後年の目撃談は同じ確度ではない。本稿では両者を分け、現地の規則と安全を優先して記録している。