百物語

トンネル・山・廃墟|東京都・豊島区

池袋駅地下の防空壕跡

伝承の範囲

池袋駅地下通路。日本有数の規模を誇るターミナル駅の地下迷路状空間

記録の扱い
伝承・都市伝説として記録
参照情報
2
最終確認
2026-07-09

路線の増設と街の発展を重ねるうちに、池袋駅の地下は迷路のような構造になった。その奥深くに、戦時中に掘られた防空壕の跡が手つかずのまま残っているという話がある。

根拠として語られるのは、一般客が立ち入れない区域のさらに奥に、古い煉瓦造りの通路が続いているという証言だ。保守作業で地下に入ったことのある人の話として伝わることが多く、「見慣れない区画に迷い込んだら、近代的な内装がふっと途切れて、別の時代の空気になっていた」という形をとる。

怪異として語られるのは、深夜の誰もいない通路で聞こえる足音、あるいは自分しかいないはずの区間で前を歩く人影を見たというものだ。池袋の地下は現在も管轄の異なる複数路線と商業施設が複雑に絡み合っており、全体を把握している人間はほとんどいないと言われる。案内板を頼りに歩いていて来た道が分からなくなった、という経験は実際に多くの利用者が持っており、それ自体が怪異と地続きに語られることがある。

戦時期の地下施設がどの程度現存するかは公的には確認されていないが、都内の主要ターミナル駅の多くで「地下に何かが封じられている」という似た話が流布している。池袋の場合は、隣接するサンシャインシティの旧拘置所という史実が、地下への想像をいっそう強くしている面がある。

初出・流布時期(推定含む)

池袋駅の戦時期の拡張工事と防空壕の存在に基づく噂。複雑な地下構造が話を成立させる条件を作る

類話・バリエーション

  • ・深夜の足音型
  • ・非常口の奥に続く封鎖空間型
  • ・戦時期の残滓が現れる型

出典・参照

伝承の実在・流布を確認した日: 2026-07-09

本記事の内容は伝承・都市伝説を基にした読み物です。特定の実在個人・実在団体を指すものではありません。